キングダム

週刊ヤングジャンプで連載されている、原泰久による、この”キングダム”という漫画、すでに名前くらいは誰でも聞いたことがある、というほどに有名な作品だと思いますが、では実際にどんな所が凄いのか、少しでもお伝えできればと思います。
まず舞台は中国の春秋戦国時代、7つの国がひしめくこの乱世の世で、政という若者が天下を統一するまでの道のりを描いた作品です。


主人公はこの政ではなく、その家臣として、下僕の身分から大将軍にまで上り詰めることとなる、信という若者です。


この天下を統一する政という若者、統一後の方が有名で彼はこう呼ばれています”秦の始皇帝”と。奴隷を使って万里の長城を作ったなど、悪行の方が有名な人物ですね。
ですが歴史というものはどうしても残った文献を読み解いた推測であったりするもので、はっきりいってしまうとどんな人だったかよくは分かっていないのです。
この漫画はその、歴史の曖昧な部分をうまくフィクションでつなぎ、よりドラマチックに派手に構築されたものなのです。分からないんだから好きに書いちゃっていいよね、ということです。


なので、単純な大河ロマン漫画ではなく、あくまで史実をベースとしたフィクション、ファンタジー漫画という認識でいいと思います。
日本でも、戦国武将が一騎当千な戦いをするような作品はいくつもあると思いますが、この作品も、あまり資料が残ってないのをいいことに、武将に対してはやりたい放題やっています。


それぞれがまさに一騎当千の化物、当然その化物同士の戦いは激しく、この漫画の見どころの一つでもあります。


戦争のスケールの大きさも魅力です、なんせ中国ですから、日本の戦とは人数の単位がふたつくらい違います。迫力のある作画での大軍勢の戦い、その中を駆け、一騎当千の強さで敵を薙ぎ払う個性豊かな将軍達。面白くないわけがありません。
中でも王騎という武将は圧倒的カリスマを持ち、彼の最期のシーンがとにかく泣けると言う読者は少なくないでしょう。


圧倒的スケールで紡ぎ出される天下統一ファンタジー、一度読んでみることをおすすめします。

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